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頭の悪い日本語

先日、知人と雑談していたときに、
「最近、“ら抜き言葉”はもうあきらめるようになっちゃったけど、“れ付き言葉”は我慢ならないね」
という話が出ました。

“ら抜き言葉”は、皆さんご承知のとおり、可能の「見られる」「着られる」が「見れる」「着れる」になってしまうやつですね。「語れる」「滑れる」などに引っ張られて、“ら”が落ちてしまったと考えられます。

“れ付き言葉”とは、逆に可能の動詞「行ける」「読める」にわざわざ「れる」をつけて「行けれる」「読めれる」にしてしまうものです。可能の意味なら何でも「れる」にしちまえという、単純というか乱暴な論理ですねえ。

私が最近もっとも「なんじゃそりゃ?」と思うのが、「違くて」「違くない」という言葉です。

「違ってる」「間違って」は「違くてる」「間違くて」にはならないのに、なぜ「違って」「違わない(違ってない)」が形容詞化してしまうのか。さっぱりわかりません。

こういう言葉を何の疑問も持たずに使ってる人は、「私は頭が悪いんですよー、日本語を正しく理解してませんよー」と自分で言いふらしているのと一緒だよね。というわけで、これらの言葉を「頭の悪い日本語」と名付けることにしました。

《頭の悪い日本語・認定番号1番》れ付き言葉
《頭の悪い日本語・認定番号2番》「違くて」「違くない」

皆さんも、お気づきの「頭の悪い日本語」情報がありましたら、どしどしお寄せくださいませ。

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