地域決勝に1万人!!
第1試合、90分勝ちなら逆転の3位にすべり込めるYSCCが、狙いどおり先制して逃げ切りを図りました。しかし、なぜかセットプレーになるとフリーでシュートを打たれる場面が続出。よく見てると、マンツーマンなのにそこかしこでマークを外されまくってます。これは問題ありありだなと思っていたら、案の定CKからの混戦でハンドの反則を犯してしまい、PKで同点に。そのまま90分が終了し、残念ながら4位が確定しました。そんなガッカリ状態でも、PK戦を12対11というものすごいスコアで制し(のべ26人が蹴ったっすよ!)、勝ち点2を持ち帰ったのは称讚すべきでしょう。彼らは、もはや何も得られないとわかっていても、最後までベストを尽くしました。それは彼らがスポーツマンであり、やっぱり戦う以上は勝ちたいからだと思います。
ふつう、PK戦に勝つと、センターサークルの選手たちが一目散にGKの元へ走っていって喜びを爆発させるものですが、YSCCの選手たちは誰ひとり笑顔を見せることなく、負けたツエーゲン金沢の選手ともどもうなだれていました。
喜んだのは、誰あろうスタンドを埋めた松本の観客たちでした。ツエーゲンが勝ち点を3までしか伸ばせなかったことにより、第2試合を待たずして松本山雅の2位以上=JFL昇格が決まったからです。ピッチ上には敗者ばかりがいて、スタンドは歓喜と大喝采。シュールというか、ある種残酷とも思える光景でしたね。
第2試合は、昇格のプレッシャーから解き放たれて、優勝して花を添えようという新たなモチベーションを得た松本山雅が、昨日までとは見違えるようなパフォーマンスで、とくに後半は日立栃木ウーヴァに攻撃の形をほとんどつくらせず、あっぱれな勝ちっぷりでありました。
この大会のゲームに1万人を超える観客がつめかけるなんて、現場にいなかったらたぶん信じないでしょうな。1万人っすよ1万人。ゴール裏だけでも写真のとおりっすよ。J2だって、よほど頑張らないとこんなには動員できないクラブが多いんだから、山雅はこのサポーターを大事にしないといかんですよ。
Jリーグ入りを目指す山雅にとっては、まだストーリーの第1章が終わったにすぎません。今の戦力・サッカーでJFLの上位を狙えるかといえば、正直難しいでしょう(北信越リーグじゃ4位だったわけだし)。でも、J2クラブもうらやむこのスタジアムとサポーターは、大きなアドバンテージになるんじゃないかと思います。
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