全場完
町田ゼルビア3−0V・ファーレン長崎
ここ江戸川陸上競技場では、十数年前にラグビーのゲームを観たきりで、サッカー観戦は初めてでございます。
町田のチームがなぜ方角違いの江戸川なんぞでホームゲームをやるのかというと、ホームスタジアムの野津田が改修で使えないからで、都内でスタジアムを探した結果、たぶんほかに空きがなくやむを得ずここになったのではないかと推察されます。
しかし野津田は、改修しても新しいJ規格に満たず、ゼルビアは今季の成績がよくても来季Jには上がれないというせつない状況になっております。J参入のハードルは、諸々の事情や思惑によって高くなったり低くなったりいたします。当事者にとっては納得のいかぬところもございましょうが、来年もクラブ全体をさらに強化すべく臥薪掌胆していただきとう存じます。
平日の夜に東京の東の端までやってくるのはよほど熱心なサポーターだけだろうとたかをくくっておりましたら、どうしてどうして、メインスタンドも青いレプユニやトレーナーを着込んだ老若男女と勤め帰りの背広姿でけっこうな入りでございました。
ゲームは、押し気味ながらゴールにはなぜか遠い印象だったゼルビアが、後半に待望の先制点を挙げると、直後のキックオフから相手のパスをカットしてショートカウンターで追加点。さらに次のキックオフでも、すぐにボールを奪ってゴール前に殺到し、こぼれ球を押し込んで3分間で3得点。一気にゲームを決めてしまいました。
1点取って、何かから解き放たれたように鮮やかなゴールショーを演じてみせたゼルビアですが、それまではついこの間までJ2クラブでレギュラーを張っていた選手が見る影もないようなトラップミス・シュートミスを連発。相撲界でいう「調子を合わせる」はサッカー界にも当てはまるのかなあと、観ていてたそがれてしまうような感覚に襲われたものでございます。
かたやV・ファーレンも、ラグビーでいえばノーホイッスルトライを連続で食らったことになり、これはよほど実力差がないと拝めるものではございません。単に集中力を欠いただけと片付けてはいけないように思われます。
付記:“締めのチャント”に上々颱風の『いつでも誰かが』を選んだゼルビアサポさん、握手させてください(笑)。
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