庄之助さんお疲れさまでした

庄之助さんお疲れさまでした
五月場所千秋楽に行ってまいりました。

稀勢の里については、私の前の席の兄ちゃんが「また、やってもうた〜」と頭を抱えていたのがすべてを物語っています。13日目まであれだけ盛り上げておきながら、結局また一からやり直しですからねえ。

おかげで、庄之助さん最後の取組は緊張感を削がれるものになってしまいましたが、庄之助さんは弓取り式まで滞りなく務め上げ、大きな拍手に送られて土俵を下りました。

私が最も好きだった26代庄之助さんの弟子ということで、幕下格の頃から見ていたので、師匠と同じ庄之助まで昇りつめての停年には私も感慨を覚えずにはいられません。

本当に、お疲れさまでした。

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巨星堕つ……

一昨日、大鵬の訃報に接したときは、もちろんすぐに弊ブログにUPすることを考えました。

が、新年最初のUPがお悔やみというのは、それもほかならぬ大鵬のというのは、あまりにせつなくて、せつなすぎて、UPすることができませんでした。
(新年のご挨拶をサボっていたという事実は事実としてあっさりスルーします(^^;;;)

大相撲を観始めた時期が、ちょうど大鵬の全盛期だったというのが、最大の幸運であり、その後ン十年間今に至るまで途切れることなく大相撲を観続けている原点といえます。私は大鵬によって大相撲を知り、大鵬に大相撲を教わったのです。

力やスピードで相手を圧倒する横綱は数多くいますが、相手の攻めを受けるだけ受けておいて「もう終わりか? じゃ、いくぞ」とばかりにじわりと攻めて勝ちにもっていく大鵬の相撲こそが“横綱相撲”であると、今も信じて疑っておりません。

上手から豪快に投げ飛ばすわけでも、相手を土俵下まで吹っ飛ばすわけでもありません。もっぱら寄り切りやすくい投げやはたき込みといったけっして派手ではない決まり手で勝ち続けるので、幼かった私に対して周囲のおとながからかい半分で「大鵬、大鵬って言うけど、おもしろくない相撲ばっかりじゃない」と言いました。私は、相手が親であろうと誰であろうと、怒りに震え涙を流して、敢然と抗議したのでした。「なにも泣くことはないだろう」と言われても、大鵬を批判するなど絶対に許せるものではありませんでした。あまりに悔しくて、押し入れに立て籠ったことすらありました。

そして、大鵬が「横綱は勝つのが仕事だ。負けて『弱い』と批判されるならともかく、勝って文句を言われる覚えはない」と語っているのを知って、「まさしくそのとおりだ! やっぱり大鵬は偉い!! 大鵬は正しい!!!」と、おとなたちを見返したのでした。

また、横綱土俵入りの美しさたるや、天下随一でした。相撲そのものは真似できませんでしたが、土俵入りはとにかく真似しましたね。大鵬の土俵入りばかりを熱心に見ていたので、同時代の柏戸や佐田の山の土俵入りは、申しわけありませんがまったく記憶に残っていません。大鵬以前の横綱は知りませんが、大鵬以降20人以上の横綱土俵入りを見てきた中で、間違いなく大鵬の土俵入りが、最も優美で、最も雄大で、最も神聖です。


……書けば書くほど、失ったものの大きさに押しつぶされそうです。私にとって、横綱イコール大鵬であり、大鵬イコール大相撲であったと、あらためて認識し直しました。


大鵬さん、ありがとうございました。ゆっくりお休みください。さようなら。

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おめでとう旭天鵬

おめでとう旭天鵬
琴欧洲の休場を知ったのは、「どすこいFM」の冒頭でした。石橋アナが「まず皆さんにお知らせしなければならないことがあります」と言ったときには何事かと思いましたが、これで栃煌山の不戦勝=3敗堅持が確定し、取組前に白鵬はじめ4敗力士の優勝の目が消えてしまったのですから、大ニュースには間違いないですね。

稀勢の里は残念でしたが、1敗か2敗で逃げ切れなかったところが“まだまだ”なのかもしれません。今場所の悔しさをバネにして、もう一回りも二回りも大きくなってほしいものです。

稀勢の里に注目が集まる中で地道に勝っていって、気がつけばトップに立っていた旭天鵬。じつにこの人らしい優勝劇でした。37歳といってもまったく老け込んだところがなく、不惑幕内もぜんぜんいけますね。いってほしいと思います。

今日最大の発見は、平幕同士の優勝決定戦だと、裁く行司も幕内格になるということ。考えてみれば当然なのですが、決定戦というといつも庄之助さんが裁いていたので、勘太夫さんが出てきたときは一瞬「あれっ?」と思ってしまいました。もし稀勢の里が勝って巴戦になっていたら、庄三郎さんが裁いたんでしょうね。

そうそう、今場所も休場となった玉光さんは脳梗塞療養中だそうで。名古屋場所で元気に復帰した姿を見たいものです。

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新大関応援団

新大関応援団
福岡にやってまいりました。と申しましても、日本シリーズではなく、大相撲九州場所観戦でございます。

満員必至の雅虎圓頂棒球場に比べ、相変わらずマス席の上のほうは空席が目立つ福岡国際センター。それでも、今場所は地元柳川出身の琴奨菊が新大関として晴れの凱旋とあって、ここ2〜3年では一番の盛り上がりという感じがいたします。

向正面には、写真のように後援会の一団が横断幕やらのぼりやら小旗やらを持ち出して、早くからお祭り騒ぎの様相を呈しておりました。ただでさえガチガチに緊張するはずの新大関初日なのに、あれじゃかえってますます体が動かなくなるんじゃないかと心配いたしましたが、琴奨菊はもろ差しから栃ノ心を一気に寄り倒して、白星スタートを飾りました。相手があまり小細工をしない正攻法の力士だったとはいえ、あっぱれ見事な相撲でございました。

もっとも、今日いちばん印象的だったのは、やはり今場所から新しく任に就いた庄之助さんの「結びの触れ」に、いつもより大きな拍手が送られたことでございます。満員にはならなくとも、大相撲が好きなお客さんはちゃんといらしてるんだなあと、あらためて感じ入った次第。

しかし、錦太夫さんが三役格に昇格した一方で、玉光さんは伊之助になってないのは、何か事情があるのでしょうか。いつぞやの勘ちゃん・錦ちゃん・善ちゃんのように、三役格行司で伊之助の座を競わせるとか? でも、土俵上の所作に落ち着きがないのは、庄三郎さんも正直さんも同じですが(笑)。

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ただただ「お疲れさまでした」

ただただ「お疲れさまでした」
通算勝ち星の記録を達成したところで今場所は早々に休んで、体調を整えてから九月場所に進退をかけるという考え方もあるかと存じますが、そうしないのもまた魁皇らしゅうございますね。

「長くやってるだけ」「8勝、9勝がやっとで大関か」などとおっしゃる方は、どの場所でも客席から沸き起こる「魁皇コール」の意味をよーくお考えくださいな(記事中に、ある親方が「横綱、大関でなく、『魁皇』という番付があるみたい」と述懐されたとあります。おお、ナイスヒント)。

あの大声援をもう聞けなくなると思うと、なんとも寂しゅうございますが、ほんとうにお疲れさまでした。ゆっくり休んで、怪我も治して、強い力士を育ててください。

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暑いけど寒い

暑いけど寒い
半年ぶりの本場所でございます。

協会ご挨拶で「まず初めに……」ときたので「八百長」のことかと思いきや、「3月の東日本大震災で被災された皆様に……」。なんと、今日まで本場所でお見舞いの言葉を述べる機会がなかったんですね。

飛び交う声援と沸き上がる歓声を聞いて、大相撲が戻ってきたなあと実感いたしました。これですよ、これ。

ただ、外も館内も暑いと相場が決まっている名古屋場所で(じっさい今日も猛暑でしたが)、たまたま私の席は冷房の吹き出し口の真下だったので、むしろ寒いくらい( ̄○ ̄;)。なんとも勝手違いにございましたね(笑)。

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こんな場所はこれきりにしてほしゅうございますね

こんな場所はこれきりにしてほしゅうございますね
こんな場所はこれきりにしてほしゅうございますね
技量審査場所という辛気くさい名前に合わせるかの如く、力士幟もない、お茶屋さんもやってない(したがって出方さんがいない)、どすこいFMもやってない、懸賞もかからない、酒も飲めない(のは私個人としては何の影響もございませんが)、食堂のラーメンもカフェのソフトクリームも地下大広間のちゃんこも力士弁当も食べられないというないないづくし。

こんな場所にしてしまったのは、「『八百長』はいかん」などと言っている人たちのせいです。断乎として、「八百長」をやっていた力士たちのせいではございません。

「星の回し合いは『八百長』とは違う」というある親方のまったく正しい見解を、「角界の常識は世間の非常識」と評した某記者さん、「世間」とか「常識」といった言葉を持ち出せば何でも裁けると勘違いなさっていませんか。行われていることの中身や意味を深く考えないまま、「八百長」という言葉のイメージだけで作った世間の物差しを、大相撲のごく内輪の世界にやみくもに押しつけることこそ非常識極まりないと思いませんか。

今場所の国技館を見れば「角を矯めて牛を殺す」という言葉の意味が実感できましょう。

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あほらしい「八百長」報道よりよほどショックな訃報

あほらしい「八百長」報道よりよほどショックな訃報
このタイミングで、相撲に関する最高の言説をものした宮本先生がお亡くなりになるとは……。先生、まさか狙ってやいませんよね?(弱苦笑)

ともかく、「八百長」がいかんとわあわあ騒いでいる方々は、黙って宮本先生の著書をお読みなさいと申し上げておきます。

スポーツ? そんな言葉、相撲よりはるか後に日本に入ってきたものでしょ。スポーツと同列に相撲を論じるなんて、そもそもナンセンスであることに、早く気づいていただきとうございますね。

宮本先生が嘆くとすれば、星の貸し借りをメールでやりとりしていた点でしょうか。メールという手段も、また内容も、いかにも軽い。軽うございます。当事者の皆さんは、その軽い行為が騒ぎを生んでしまったことを、重々反省していただきたいと存じます。
(あ、「八百長」については、反省など必要ございませんから。念のため)

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よこづなずもう

よこづなずもう
隠岐の海−稀勢の里、把瑠都−白鵬という割りを見た時点で、これはかなり高い確率で今日白鵬の優勝が決まるのではないかと予想いたましたが、そのとおりになりました。

白鵬は先に上手を取ったものの一枚まわしで、さすがに寄りでは勝負をつけられません。どうするのかと思って見ていたら、一瞬の上手ひねり! 把瑠都を文字どおりひねり倒しました。いやー、技の引き出しが違います。

優勝争いの何のと言う前に、毎場所ふた桁勝っているのが白鵬だけというのが現状でございますから、お話になりませぬ。

来場所、隠岐の海はまあ勉強として、ガブ奨菊や豪太郎君が続けてふた桁勝てるかどうか、注目したいと存じます。あ、稀勢も明日勝てば10番か。

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大相撲正常化場所

大相撲正常化場所
大相撲正常化場所
久しぶりに初日の国技館へ行ってきました。

放駒新理事長の協会ごあいさつは、通り一遍の内容にオリジナルの文言を加えていた前理事長のあいさつからさらに踏み込んで、自分の言葉で綴った跡がみられてよろしゅうございました。取組も熱戦が多く、満員御礼こそ出ませんでしたが、初日は上々の滑り出しといえましょう。

「どすこいFM」ゲストのKONISHIKI氏は「相撲部屋は、ずっと昔から幼稚園や老人ホームや病院の慰問に行ってたし、クリスマスでも餅搗きでも地域の手伝いをしてた。たぶんほかのどんなスポーツの団体よりも数多くやってるのに、マスコミは(不祥事ばかり報道して)そういうことは伝えてくれないよね。この夏も、国技館の正面で毎朝相撲体操をやっていて、連日200人もの人が来てたけど、マスコミの人は誰も来ないね。協会も、広報やHPを使ってもっと発信していけばいいんだよ」と嘆いてました。

さて、春日王が土俵に上がると「(パパンパパンパン)かーすがおう!」というまるでサッカー場のような応援コールが。見ると、2階イス席に青い一団が陣取り、「FORZA! 春日山部屋 川崎フロンターレサポーター」と書かれた横断幕を掲げています。川崎市にある春日山部屋はフロンターレと交流があるので、サポが応援ツアーを組んだものと思われます。しかしまさか国技館でサッカーユニの集団を見るとは……なんとも不思議な光景でございます。

写真は弓取式のときに撮りまして、横断幕は「がんばれ! 大相撲!」に変わっています。

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