頭の悪い日本語リターンズ

「きれいかった」。もちろん正しくは「きれいだった」ですが、「かわいかった」とアクセントが一緒なので、どうもこれに引っ張られたんじゃないかと推測します。

「違かった」とも似ているようにみえますが、「きれいくて」「きれいくない」とは言わず、「きれいかった」限定。このへんも頭の悪い日本語らしいっすね。

あー、でも「きれいくて」はありそうな気がする。私が聞いたことないだけか!? 情報求む。

《頭の悪い日本語・認定番号4番》「きれいかった」

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水は低きに流れる!?

「頭の悪い日本語」認定番号2番の「違くて」「違かった」。もっぱら20代までの若い衆が使ってるものと思ってたら、いやいやもっと上の人たちも使ってるのを耳にしましたよ。

しかも、50代くらいになると「違うくて」「違うかった」とさらに変化してるんですわ。もーますますワケわかりません。

「違くて」に引っ張られながらも、「チガク(テ)」とは発音しづらいので「ウ」をはさんだ……ってところでしょうかね。そりゃ発音しづらいはずですよ、そんな言い方してこなかったんだから。

はっきり言いますけど、あなた方が若い衆におもねって「違って」を捨てちゃダメでしょう。しっかりしてください。お願いします。

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これも頭の悪い日本語だね

「耳ざわりのよい言葉」ってのを初めて聞いたときは、「耳障り」のどこがいいんだか、ぜんぜん意味がわからなかったですねえ。

「手触り」「肌触り」に引っ張られたんだと気づくまで、ちょっと時間がかかりました。

でも、「目ざわりのよい景色」なんてことは誰も言わないんだよね。不思議だねえ。

そういえば、「頭の悪い日本語」って、ある特定の語にだけ起きる誤用なんですよね。“れ”付きにしても、可能の動詞すべてにつくわけでもないし(「食えれる」「眠れれる」なんて聞いたことない)、「違う」がまったく形容詞化するわけでないのはすでにふれたとおりだし。規則性なく生み出されるってのも、「頭の悪い日本語」の特徴といえましょう。

《頭の悪い日本語・認定番号3番》「耳ざわりのよい」

右側に「頭の悪い日本語」専用PETAPPA P!BOARDを設けました。認定したものをどんどん貼り付けていきたいと思います。皆さんの投稿、お待ちしてま〜す!

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頭の悪い日本語

先日、知人と雑談していたときに、
「最近、“ら抜き言葉”はもうあきらめるようになっちゃったけど、“れ付き言葉”は我慢ならないね」
という話が出ました。

“ら抜き言葉”は、皆さんご承知のとおり、可能の「見られる」「着られる」が「見れる」「着れる」になってしまうやつですね。「語れる」「滑れる」などに引っ張られて、“ら”が落ちてしまったと考えられます。

“れ付き言葉”とは、逆に可能の動詞「行ける」「読める」にわざわざ「れる」をつけて「行けれる」「読めれる」にしてしまうものです。可能の意味なら何でも「れる」にしちまえという、単純というか乱暴な論理ですねえ。

私が最近もっとも「なんじゃそりゃ?」と思うのが、「違くて」「違くない」という言葉です。

「違ってる」「間違って」は「違くてる」「間違くて」にはならないのに、なぜ「違って」「違わない(違ってない)」が形容詞化してしまうのか。さっぱりわかりません。

こういう言葉を何の疑問も持たずに使ってる人は、「私は頭が悪いんですよー、日本語を正しく理解してませんよー」と自分で言いふらしているのと一緒だよね。というわけで、これらの言葉を「頭の悪い日本語」と名付けることにしました。

《頭の悪い日本語・認定番号1番》れ付き言葉
《頭の悪い日本語・認定番号2番》「違くて」「違くない」

皆さんも、お気づきの「頭の悪い日本語」情報がありましたら、どしどしお寄せくださいませ。

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